町田しぜんの国保育園 齊藤紘良 インタビュー

町田しぜんの国保育園 齊藤紘良 インタビュー
町田しぜんの国保育園 齊藤紘良 インタビュー トクマル:2004年にGELLERSでライブイベントを企画した時に、SAKEROCKと二階堂和美さんとBattlesのタイヨンダイ・ブラクストンとnhhmbaseを呼んだんだけど…

紘良(コウリョウ):みんな有名になっちゃって(笑)

トクマル:それでSAKEROCKとやりとりをしてる時に、田中馨くん(元SAKEROCK / ショピン / トクマルシューゴバンド)が別件で連絡をくれたんだよね。「10月くらいに日本最後の夏フェスをやるから出てほしい!」って。

紘良:あはははは。

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トクマル:「ロマンスの大往生際祭」っていうイベントだったんだけど、その会場が紘良くんの実家である町田の簗田寺だった。その時は自分とSAKEROCKと、紘良くんのSaturday Evening Post、野々歩ちゃん(ショピン)のやっていたCo-rchestra、あとヒネモスなんかが出てて、みんな一生音楽やっていく人たちなんだろうなって衝撃を受けたのをすごく覚えてる。紘良くんは、それまでもイベントは結構やってたの?

紘良:小さいところではやってたかな。大きい場所でやるのはあれが初めてだったかも。でも、ライブハウスで演奏するってことも経験としてなかったし、普通みんなが通ってきてるような段階を全然知らなくて。あのイベント以降に初めて音楽スタジオに入ったりして。

トクマル:普段ライブハウスで見るようなバンドがいなかったのも新鮮だった。この人たちはどうやって育ってきたんだろう?って思って、その最たるが紘良くんだけど(笑)。なんでこの人はお寺でイベントをやることにしたんだろうなって。

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町田しぜんの国保育園 齊藤紘良 インタビュー 紘良:あの時はまだ大学生。2年制の専門学校に行った後に大学に入ったから、4年生だったかな。一番最初はハマケン(浜野謙太 / SAKEROCK)と仲良くなったんだよね。千駄ヶ谷のLOOPLINEで蓮実重臣さんとSAKEROCKがイベントをやった時に、蓮実さんが好きだから見に行ったんだけど、SAKEROCKを初めて見て「何だこのバンドは!?しかも同い年くらいだ!」って思って。偶然、その時一緒に見に行ってた人が「あのトロンボーンの人、同じ大学かも・・」って話しかけたところから繋がって。SAKEROCKもちょうどのぼり始める前夜って感じだったもんね。

トクマル:僕はその年にちょうど『Night Piece』が海外レーベルからリリースされたばかりで、map(注1)と、そこからリリースしたばかりのSAKEROCKが面白かったから、この人たちなら自分の音楽も聞いてくれるかもと思って連絡したんだよね。

紘良:積極的だね!(笑)

トクマル:そしたら(星野)源くんから返事がきて、それきっかけでSAKEROCKのライブに遊びに行ったらmapの小田さんと福田さん(注2)に会えて、「君がトクマル君か!あのCD日本でも出さない?」って言ってくれて…

注1:音楽雑誌『MAP』『YO LA TENGO MAP』『Songs in the Key of Z訳』等を創刊。レーベルcompare notesも主催。小田氏はなぎ食堂の店主。
注2:福田氏は、『TONOFON SOLO & SWEET DREAMS 2014』を共催しているSWEET DREAMS PRESSの主宰者でもある

トクマル:その後、そのCDを聞いてくれた(田中)馨くんが誘ってくれたんだけど、いざ「ロマンスの大往生際祭」の会場に着いてみたら、出演者がみんな仲良くて、子供の頃からの音楽仲間なのかな?って、転校生みたいな気持ちでいて。しかも、その時なぜか僕がトリで「やばいやばい…」って思ってたんだよね(笑)。

紘良:実は僕も「ロマンスの大往生際祭」で知り合った人たちって「こういう人たちがいるのか・・!」って思ったよ。今でこそ細野晴臣さんが改めて色んな場に出てきたり、面白い音楽をやってる人がそのまま評価されることも多くなってきたけど、10年前くらいって結構そうじゃなかったから。当然わかりあえる人が少ないと思ってたところに、すごく面白く感じるミュージシャンを知ってイベントをやろうと思った。特にトクマルくんは「これが同世代か!?」っていう音楽だったからトリだって思って(笑)。

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