トクマルシューゴ 10周年記念 Night Piece完全再現+αライブフォトレポート
photo by 佛坂和之

2014年5月23日 東京グローブ座にて行われた

トクマルシューゴ10周年記念公演『Night Piece完全再現+α』

それまでの軌跡を写真と共にレポートいたします!

トクマルシューゴが1stアルバム『Night Piece』を米NYのレーベルからリリースされてから10年。発売当初、日本盤がリリースされていなかった事もあり、10年ごしのNight Piece発売記念ライブを、それもいつものアレンジではなく本格的にNight Piece完全再現ライブをやってみよう、ということとなった。
【2013年12月 会場の選定】

アニバーサリーに相応しい特別な会場として、3階建てのオペラハウスのような東京グローブ座で行うことに。名古屋公演は円形劇場、大阪公演は元映画館、と普段のライブハウスとはひと味違う個性的で特別感のある素敵な会場が3ヶ所揃った。

【2014年1月 草案】

舞台装飾は、劇団FAIFAIなどで活動する舞台美術家の佐々木文美さんに依頼。その頃タイに滞在していた文美さんとスカイプにて打合せ。いくつかのデザイン案を舞台スタッフと打ち合わせながら、実現可能かどうかを見定めていく。

ステージ装飾図面

舞台装飾と同時に進められていたのがパンフレットだ。
NYからリリースされたNight Pieceを日本盤としてリリースしたレーベルCompare Notesを主催する小田晶房(なぎ食堂)と福田教雄(Sweet Dreams Press)。トクマルの初期の活動を支えてきた、当時をよく知るふたりにその制作を託した。

パンフレットにはトクマルの全曲解説インタビューや、当時を知る愛すべき知人たち(hara kazutoshi、テニスコーツ、二階堂和美、細馬宏通(かえる目)、田口史人(円盤)、佐伯亨介、村尾泰朗、齋藤紘良)からのコメント、自身で組み立てるゾートロープ、"Light Chair"の楽譜、大橋裕之先生の傑作漫画が掲載されることとなり、盛りだくさんの内容となった。

打合せの様子
【2014年3月某日 記念撮影とインタビュー収録】

この日、パンフレット用にグラビア撮影が行われた。
せっかくの10周年、記念になるような写真にしようとメンバー全員正装のもと、写真館にて記念撮影が行われた。
同日、後にライブ会場にて上映された、メンバーへのインタビュー映像も撮影された。

トクマルが2枚目のアルバム『L.S.T』の発売記念ライブから、これまで数多くのライブやツアーを共にしてきたバンドメンバーであったが、それぞれがトクマルや他のメンバーについて語るのは初めての事。インタビュー撮影時にはメンバー間で思い出話に花が咲き、この日は夜遅くまで盛り上がっていた。


リハーサルの様子
【2014年4月某日 舞台装飾制作】

音響システム構築も定まってきたところで、舞台装飾の最終打合せ。
都内某所の倉庫にて、舞台監督や照明フタッフなども集まり、骨組みが仕上がってきた装飾を確認。

打合せの様子

打合せの様子
【2014年4月 クラウドファンディング スタート】

ここまで場所・装飾・音響・パンフレットなどにこだわりすぎてしまい予算的に映像収録はあきらめていた。しかし、ここまでこだわったものを映像として残さないのはやはりもったいないのではないか?という話になり、海外では一般的になりつつあるクラウドファンディングで予算を募る事になった。
(プロジェクトに集まった金額(約467万円)はリターン分やDVD制作費/撮影編集費/手数料/配送費にあてられ(実際にはギリギリの予算となりましたが)無事に製作を開始する事が出来ました。ありがとうございました!)

campfireアニメ
【2014年4月 リハーサル開始】

トクマルからメンバーに譜面が送られ始めた。
メンバー皆、これまでとは違った楽器が割り振られていき一抹の不安を抱える中、いよいよリハーサルが始まった。

譜面

今回のライブでは『Night Piece』全曲演奏に加え+αとして、これまで行ってきたバンドセットも行うため、リハーサルから相当な数の楽器が並べられていく。

完全再現のため、一音一音の音色やニュアンス、タイミングまで入念にリハーサルが繰り返される。当時Night Pieceを聞き込んでいたという芦田勇人(yumbo)のサポートもあり、サウンドメイキングの完成度も高まっていった。

"Typewriter"に収録されているPCキーボードの音を音源により近づける為に、10数個のPCキーボードを打ち比べてして個体を選定したり、"Paparazzi"の鳥の鳴く音のストロー笛も手作りし数ミリ単位で長さを調節し、"Switch"の紙を破く音ではトレーシングペーパー、コピー用紙、新聞紙、などから出る音を比べて、使う紙が決められた。

リハの様子


リハの様子
【グッズ制作】

物販では、MUSIC ZOOに10周年記念Tシャツを多数のバリエーションで制作してもらい、"Poker"のMVの監督である水江未来さんには、"Poker"のキャラクターバッジのガチャガチャを用意して頂いた。華やかでとても充実した内容となった。

物販の写真

物販の写真
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